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【書籍紹介】「チーズはどこへ消えた?」~変化に対する教訓を得る~

2000年に発売されたビジネス書「チーズはどこへ消えた?」を2019年に初めて読みました。平成から令和へと時代を跨いでしまいました。

2019年の春に続編が発売されたため、再ブームが起こった本です。知っている方も多いと思います。

チーズはどこへ消えた?著:スペンサー・ジョンソン

チーズはどこへ消えた?

こちらの本。

実は世界で2800万部と売れている超有名ビジネス書とのこと。

100ページ足らずのページの薄さで、このタイトル名。これが本当にビジネス書なのか…?正直私は初めて見ました。というのも読書の良さに気が付いたのが本当に最近だからです。

そんな読書初心者の私でも気軽に読むことができた本でした。

 

ただ、

タイトルや見た目からはどんな内容のビジネス書なのか、まったく分からないですか?

 

基本的に現代はパッと見てどんな内容の本なのか分かる書籍が溢れているので色々と目的に合わせて目につきやすいですが、ビジネス書っぽくないからと素通りしてしまうのには非常にもったいない本です。マジで誰にでもおススメできる最高の一冊なので、興味のある方は、是非一度本記事を一読して欲しい。

<<特にこんな人におススメ!>>

・日々の暮らしで、変わらなきゃと感じている。

・生活の変化に恐れを抱いている

・今、人生の中の分岐点にいる

幸せや成功を感じている


実際のところ、この本は見た目通りまったくビジネス書感はなく、小説形式の内容。

似たような小説型ビジネス書では「夢をかなえるゾウ」が最後に読んだ本ですが、それに少し近いところがあるのかな?と思いました。

にしても本が薄い。本が苦手な人であってもまず読める薄さです。そして1時間で読み切ることができるにも関わらず、この先10年、いや、20年以上役に立つ程の考え方が詰め込まれていました。すぐに読み終えることができる為、何度も読み返しては行動に生かしていくことができます。

「変化」に対する教訓を教えてくれる

この本は詰まるところ、「私たちは日常の暮らしの変化には敏感にならなければならず、その変化が現れたらすぐに行動を起こしなさい。」というなんら当たり前の教訓が物語に沿って書かれた本。これは批判しているわけではなく、その当たり前がどれだけ大切なのか、私は十分に理解していなかったのです。

以下は、この物語で登場する教訓です。

変化は起きる

変化を予期せよ

変化を探知せよ

変化に素早く適応せよ

変わろう

変化を楽しもう

進んで素早く変わり、再びそれを楽しもう


物語は至ってシンプル。登場人物も2匹と2人だけ。

本能派のネズミ2匹と、論理派のこびと2人によるチーズ探しが中心。

とにかく行動あるのみ!とすぐに動くネズミ2匹に対し、論理的に考えてから行動するこびと2人が登場します。

幸せを求めてチーズを探す

チーズは暗くて大きい迷路の中にあることを知っていた2匹と二人は毎日朝起きると一目散に迷路に入って一生懸命チーズを探します。幸せを掴むために…。

ネズミは単純に行き当たりばったりの行動で、色々な道を闇雲に進んだ。

こびとは、作戦を立てながら効率を重視して進んだ。

探す過程に違いはあれど、2匹と2人は一生暮らしていけるほどの大量のチーズを見つけることができたんです。

チーズ(幸せ)を見つけるも、ある日突然なくなってしまう…

遂に幸せを掴んだネズミはいつも通り、毎朝起きると一目散でチーズの元に走ってチーズを楽しんだ。

一方こびとも、幸せを掴み切ったことに安心し、朝はゆっくりと起きるようになり、余裕の表情でチーズの元へ歩き、贅沢な暮らしとチーズを楽しんだ。

しかし、ある日突然チーズは姿を消したーーー。

こびとは憤怒し、悲しみに明け暮れた。こびと達は、チーズがどこから運ばれてきて、誰がそこに置いているのかも分からなかったが、いつもチーズがそこにあるものと思い込んでいた。

「こんなことあり得ない、必ず明日にはチーズが運ばれてくるはずだ。」

「しばらく様子を見てみよう。」

「なぜこんなことになってしまったんだろう。こんなことがあっていいはずがない!」

「また新しいチーズを探す??嫌だよ。ここのチーズじゃなきゃダメなんだ」

苦労して掴んだ幸せな暮らしを堪能してきたからこそ、危険な迷路へ再度踏み出すことがより一層怖くなっていたのです。

一方、ネズミはすぐに、次のチーズを求めて新しい場所を探し始めた。

そう、ネズミはチーズが突然消えたのではなく、日々少しづつチーズが減っている事、変化に気が付いていた。日に日にチーズが腐り始めていることに気が付いていた。いつか、新しいチーズを探さなければならないことに気が付いていたんです。

ネズミはその後新しいチーズを探し出し、今までよりももっと大量なチーズを見つけることができた。しかし、未だにこびとは悲しみに明け暮れていたーーー。

この物語の見どころはチーズがなくなった後!

幸せな生活がある日突然崩れた時、この2匹と2人のキャラクターがどのように行動したのか。そこがこの物語の肝になってくるところで、ビジネス書の本領が発揮される部分。

とても面白いのは、それぞれの2匹と2人のキャラクターにはそれぞれ違った考え方・個性があり、それを元に物語が展開されていくところ。

内容はチーズですが、実は私達の現実世界となんら変わりのない世界であると感じられます。だからこそ、自分がどのキャラクターに当てはまるのか?自分であったらどうするのか?を考えながらその先の世界をこびと、ネズミを通して感じ取ることができます。

現実世界に類似している

極端な例ですが、あなたが将来を約束されるほどの大企業に就職したとしましょう。その会社である日突然、クビを告げられます。会社は日々業績が低迷していたようです。

「こんなことがあっていいわけがない!」と唖然し、しばらくの間立ち止まってしまうでしょうか。

「こうなることは日々の変化で予知していた。それでは用意していたこちらの道だ」と新たな道へすぐさま走り出すことができるでしょうか。

人間はどうしても新たな道へ一歩踏み出すことに恐れを感じます。私は新たな道へ踏み出すことが怖くて仕方がありません。ただ、その恐怖心も考え方を変えれば前進につなげることもできます。


これは物語の中のストーリーと類似します。

まとめ

いくら待ってもチーズは戻ってこない事に薄々気づき始めた小人はその後どう行動したのか。ネズミ達からどのような過程で教訓を得たのか。変化に対する大切な事を教えてくれる本です。

こびとは二人ともすぐ行動できない人でしたが、実際に新たな道を目指したのはその内の1人だけです。どのような考え方の違いがあったのか。そこも本編の見どころの1つですね。

行動した人の末路とその教訓、行動しなかった人の末路。是非自分で感じ取りながら大切な意味を読み取ってみてください!

まさに人生であと一歩を踏み出したい時に読み返したくなるような、本当に良い本でした。続編も読んでみようと思います!

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?

  • 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2000/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 11人 クリック: 153回
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『迷路の外には何がある?』 ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語

『迷路の外には何がある?』 ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語

  • 作者: スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/02/27
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